rugtaku’s diary

日々のニュースで疑問に感じたことを取り上げる

ロシアもウクライナも戦争をやめられない

 ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ侵攻を始めた動機を語ろうとはしないが、推測するとアメリカやイギリスの動きに対し底知れぬ危機感を感じたからであろう。NATOがロシアと直接接する。そういう状況が現実になることを恐れていたのである。北京オリンピックの前に習近平中国総書記との会談で協力を得て、プーチンウクライナ侵攻を決断したのである。

 

 中国にすれば、ロシアが敗れれば、米国は次に中国をターゲットにしてくるという判断であった。そう考えれば、ロシア対ウクライナはロシア・中国対米国・NATOの対立という構図が見えてくる。この構図が現在の状況を正確に表しているのであれば、ロシア・ウクライナ戦争は泥沼化することが予測される。お互い、引くに引けない。ロシアにすれば、NATOとの緩衝地帯が無くなることは許されない。それがゆえのウクライナ侵攻であったわけである。しかも今回の侵攻で予期した以上にロシアの若い軍人が亡くなっている。ロシア国内に対しても現在の状況を継続して、ウクライナ侵攻の正当性をロシア国内に対し承認してもらわなければならない。

 対してウクライナのゼレンスキー大統領にすれば、侵略されて占拠された地域からロシア軍を追い出さなければ、今回の状況を終わらすことはできない。

 

 そう考えれば、残念ながら現在の状況が短期で終了するとは到底考えられない。それよりもロシア対ウクライナという表向きの対立は、ロシア・中国連合対欧米という世界大戦の様相を見せているといえよう。つまり第3次世界大戦にすでに突入していると考えざるを得ないのではないだろうか。

 

 そうであれば、どちらかが経済的な面で、それぞれの国内で疲弊し、現在の状況を継続しえないという状況にいたるまで続くと言えるのではなかろうか。実際に武器を取り合って戦っているのはロシアとウクライナの2か国にすぎないが、その背後で世界各国が生き残りをかけて戦っているのである。私たち一人ひとりが他人事と考えずに、人類の将来を憂いて、どのような決着を望んでいるのか、真剣に考えていく必要がありそうである。