rugtaku’s diary

日々のニュースで疑問に感じたことを取り上げる

参議院議員選挙まで、あと6日

 現状は原材料高による諸物価高騰、さらに輪をかけるように円安による家計費の圧迫に日本国民は悲鳴を上げている。にもかかわらず、何ら実効的な対策ができない自民党。その自民党支持率が下がらない世論調査結果は果たして何を意味しているのだろうか。たとえば、野党が消費税減税を選挙の争点にしようとすれば、自民党社会保障費の財源が減るとのたまう。それにもかかわらず、防衛費の2倍増額を訴えてはばからない。しかし財源を明確にすることもなく、ロシアのウクライナ侵攻をたてに、日本国民のために必要であると主張する。社会保障費や教育費としての財源も十分確保できていないのが現実である。その一方で、どれほど防衛効果があるのかもわからない装備拡充の歳出を増加させる。そんな無茶苦茶な優先順位にすること自体が、何とも国民を馬鹿にした行いではないだろうか?

 

 直近においても、APPLE製品の大幅な値上げ報道がなされたところである。それよりも何よりも、原油価格が下がらないが故に、流通コストの上昇が続き、値上げ圧力となり、エネルギー資源の価格上昇で電力料金の値上がりが進む。そのうえに、円安傾向が加速する。20%以上も円が下がってしまえば、価格はそれだけで1.2倍以上になってしまう。その負担はほとんど消費者に向かわざるを得ない。いまや日本の企業も、コスト上昇を価格に転嫁しなければ利益が出てこない状況になりつつある。食料品の多くも、原材料の高騰に合わせて円安の影響により値上げ傾向が収まらない。

 

 これらの物価高騰に対する責任は、行政にあることは明白である。それにもかかわらず、与党にその批判が集中しないのは、政治に対する不信感が国民全体に根強いためではないだろうか。だらしない野党にも責任の一端はある。これだけ日本国民を置き去りにした空虚な論争しか起きない何とも不可思議で情けない状況が日本を覆っている。政権選択選挙などはとうてい望めないのであるならば、少なくとも最低限度の文化的生活をすべての国民が享受できるようなセーフティネットをはりめぐらせるように訴えるべきである。